人間とそっくりの姿をしていますが、蛸の花魁です。
現代人の人権意識では、人間は吉原で働けなくなってしまったために、人間以外が遊女として活動しているという設定です。
遊女が客をとることを水揚げと呼ぶことから、海のモチーフにし、日本ならではの文化ということで、日本でしか生食されない蛸をメインの要素にしました。
赤や紫、ヒョウ柄といった天然ながら派手な色味、毒もありややミステリアスな雰囲気が花魁とよく合います。簪は八本で、蛸の手足と同じ数です。
青海波や鹿の子(吸盤に見立てています)のような古典的な柄を使いつつも、髪形や着崩し方は新しいものになるようにしています。